注文住宅の間取りを決める際の具体的なチェックポイントを紹介!

公開日:2023/03/15   最終更新日:2023/02/03

住宅と間取り

土地も決まり、ハウスメーカーを選んだ後は間取りのプランと見積もりを依頼します。事前にモデルハウスを参考に、間取りのイメージを固めたけど、実際にどのように決めたらよいか分からないという方も多いでしょう。注文住宅は高い買い物になるので、失敗は避けたいところです。今回は注文住宅の間取りについて解説します。

注文住宅の間取りの決め方の手順

間取りの決め方には次のような手順があります。

間取りの実例を参考にする

内装や外装のイメージはついたけど、間取りを決めるのが難しいという方はハウスメーカーのホームページを参考にしてみてください。ほかにもネットで「注文住宅間取り」と検索してみると情報は無数に出てきます。

導線を決めて配置場所を決める

ある程度間取りを構成したら、次に部屋ごとの使い方を検討します。生活導線や、家事導線といわれる生活のしやすさを基準とします。家族構成により部屋を割り当て、実際に生活している姿を想像しましょう。

注文住宅が完成して家族全員で暮らすことを頭に想像しつつ、リビングとキッチンの距離や、玄関と駐車場の距離間、水割りの使いやすさも重要になります。

収納や窓、ドアの向きやコンセントの配置を決める

ここまできたらあとは細かな部分の配置決めです。収納の数は足りているか、ドアの向きは開けづらくないか、コンセントは使い方によって高さを調整したほうがよい場合もあります。ここの配置を適当に決めてしまうと後々後悔することになります。

なかなかよい考えが思い浮かばないという方は、ハウスメーカーの担当者に相談してみるとよいアイディアがもらえるでしょう。

ハウスメーカーと建物請負契約を交わしたあとに仕様変更をすると予算が大幅に上がってしまうため、それまでに調整を済ませましょう。

注文住宅の間取り失敗例

間取りの失敗を知ることで、自分の注文住宅に活かせます。一つひとつ見ていきましょう。

収納

よくある失敗例に収納スペースが足りてないことがあります。逆に収納スペースが多すぎて居住空間が狭くなってしまう場合もあります。収納は玄関からリビング、キッチンに至るところまで不可欠です。ライフスタイルを想定し、適切な数と場所に設置しましょう。

レイアウト

寝室の隣をトイレにすると音が気になってしまったり、夜寝るときに話し声が聞こえてきて寝られなくなったりしてしまいます。ほかにも、実際に住んでみたらほとんど使わない部屋が出てきたり、水回りの配置が使いづらかったりする場合もあります。家族の生活スタイルからレイアウトを構成しましょう。

リビング

リビングでの失敗例ではリビング階段があります。家族と接する機会が一番長いリビングですが、リビング階段を導入するかどうかで印象もガラッと変わります。リビングの横に階段を設けることでメリットも多いのですが、一方で「リビングに来客がいると降りられない」「においがリビング階段を伝わって2階にいく」などプライバシーが守られないことも多々あります。

水回り

お風呂とトイレ、脱衣所の配置も間違えるとストレスの要因になります。失敗例では寝室のすぐ近くにトイレがある、脱衣所と洗面所がセットになって家族が使いづらいなどがあります。

家族間でもトイレの音やにおいは気になるうえ、手を洗ったり、洗濯したりと水回りは利用頻度が高いです。家族全員で使いやすい空間にする必要があります。

電源

よくある失敗例として、コンセントの数が足りていない、コンセントの場所が遠くて使いづらい、という問題があります。電化製品を置くイメージができていないために起きた失敗です。

導線

導線の失敗は生活しづらさが増大します。洗濯しても干す場所が2階のベランダになる、お風呂に入りたい、トイレに行きたいのに玄関近くで寒い空気が入ってくるなどのトラブルになりかねません。

設計書ではシックなイメージで固めても住んでみると後悔なんてこともあります。そのような問題にならないよう、リアルにメージすることが大事です

注文住宅の間取りを決める際の具体的なチェックポイント

ここでは間取りを決める際のチェックポイントを解説します。

家族のライフスタイルを見直す

注文住宅は家族の要望をできるだけ取り入れましょう。使いやすいキッチンの仕様は独立キッチンなのか、対面キッチンなのかでも印象が変わります。

子どもが小さい家は遊ばせるスペースを広く確保したいかもしれませんが、大きくなったら趣味や勉強に時間を割くようになります。子どもの成長にともなって部屋の間取りを変えられるように設計できているのかは重要です。

将来子どもが巣立つとしたら部屋数は多すぎないかも検討しましょう。

部屋にあった家具・家電のイメージ

部屋を用途ごとに分けて考える際に、一緒にコンセントの位置を考えたほうがイメージしやすくなります。仕事部屋であればパソコンやファックス、充電器、DIYの部屋があれば作業用のコンセントが必要です。

ほかにもロボット掃除機を利用するのであれば、先に充電場所を決めて置いてからコンセントの位置を決定したほうがよいでしょう。家の部屋ごとの用途を決める方法をゾーニングと呼びますが、家電や家具の位置が使いづらいと生活するうえでストレスになります。

そのようなことにならないように家具、家電を設置するイメージは綿密に計画してください。

プロの意見を聞く

ハウスメーカーの担当者の提案を聞いてみるのも大事です。自分が考えた間取りに対して意見をいってもらえたり、提案をしてくれたりするので自分の中の考えがまとまるのでよいかもしれません。家づくりのプロフェッショナルだからこそ気づく点や、アドバイスを参考に間取りを検討してみてはいかがでしょうか?

まとめ

今回は注文住宅の間取りについて解説しました。小さなこだわりを大切にして妥協しないようにしてください。ただし、自分の好みの要素がすべて収まるわけではありません。魅力的な提案やレイアウトを見てみるとすべて取り入れたくなりますが、逆に使いづらくなることもあります。限られた予算の中で家族と一緒に必要なことを取捨選択して住み心地のよい注文住宅にしましょう。

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