注文住宅を建てるまでの流れや引き渡しまでにかかる期間について解説

公開日:2023/04/15   最終更新日:2023/05/11


憧れのマイホームが欲しい場合に、選択肢に出てくるのが建売住宅か注文住宅です。家は人生でもっとも大きな買い物のひとつです。どうせ建てるなら自分好みの家にしたいと考えている方が多いでしょう。注文住宅を建てるときの流れを把握することはとても重要です。今回は注文住宅を建てるまでの流れと引き渡し期間について解説します。

注文住宅を建てるまでの流れ

注文住宅を建てるときめても、完成までの流れを知らない方がほとんどでしょう。限られた時間にできることを進めていくためにも、流れの把握は大切です。「建売住宅でも充分住めるし、こだわりもそこまで強くないから大丈夫」と考えている人なら別ですが、注文住宅に住みたい人はこだわりが強いはず。

ここでは注文住宅を建てるまでの流れについて解説します。

住宅のイメージを掴む

注文住宅を立てるまでにはそれぞれステップがあり、まずは自分がどのような住宅に住みたいのかをイメージしましょう。「自分だけの家が欲しい」「落ち着ける空間にしたい」など人により大切にしたい部分はいろいろあります。ほかにも家族の譲れないこだわりを聞いてみる、間取りの実例集を参考にしてみる、などを考えて理想の住宅を見つけてみましょう。

「リビングは広くて開放的なほうがいい」「キッチンスペースは広くして、家事をするときの導線もよくしたい」「隠れ家的な部屋があったら面白そう」とより具体的なイメージが湧いてくるはずです。見積作成をかけてからでも間に合いますが、おおまかなイメージを持っているのと、そうでないのとではやり取りがスムーズに進まず、着工も遅れてしまいます。

予算を検討する

次に予算を検討していきます。いくらこだわりが強くても予算オーバーであれば手が出せません。金融機関からの融資を利用する方がほとんどなので、一度ローンのシミュレーションを体験してみましょう。モデルルームを巡ってみるとイメージしやすく、金額もある程度の目安も立てられます。

土地、ハウスメーカー選び

次に不動産会社やハウスメーカーを訪れ土地探しをする段階に入ります。予算や希望を伝えて限りなく近い土地を探しましょう。ハウスメーカーのなかには条件付きの土地を紹介してくれるところもあります。物件によってはすぐになくなってしまうこともあるため、すぐに連絡してもらえるように伝えておいたほうがよいでしょう。

ハウスメーカーを選ぶために資料請求、情報収集しておくことは不可欠です。情報を集めて気になったハウスメーカーの展示しているモデルハウスを参考にしてみてください。ハウスメーカーそれぞれの特徴と比較ができるのでおすすめです。

間取り、見積作成

ハウスメーカーが展示しているモデルハウスやいろいろな情報を活用して候補が出たら、間取りのプランと見積を出してもらいましょう。見積の中身もしっかり把握し、気になることはその都度確認するようにしてください。イメージどおりの間取りなのか、諸経費は詳細に記載されているかも重要です。あとから追加請求される場合もあり、予想以上に高額になる恐れも。この段階では金融機関住宅ローンの仮審査をします。

工事請負契約

ハウスメーカーが決まれば工事請負契約を結びます。契約内容の相違、工事内容の仕様や契約内容をもう一度見直しましょう。事前に建築費の10%の手付金が発生する場合もあるので確認してみるとよいです。住宅ローンの本契約後金融機関との契約となります。

着工

ここから住宅の工事が着工します。工事の騒音問題や近隣住民とのトラブルを避けるために、事前に近隣住民に挨拶しておきましょう。工事関係者とのコミュニケーションも必要になるので、工事現場に足を運び進捗を確認します。安全祈願である地鎮祭や上棟式を行うかは施主次第で可能となるのです。

竣工、受け渡し

住宅が完成したときには市町村の完了検査を受け、検査済証が発行されます。この時点で気になる部分があれば修正をし、正式な引き渡しが完了です。

注文住宅の引き渡しまでにかかる期間

注文住宅の引き渡しは早くて9か月、遅くても1年です。上記のような土地を探したり、ハウスメーカー選びからローンの審査をしたりと慌ただしい月日が流れます。土地から探す場合は1年前から余裕を持った準備が必要です。

ただし理想の土地が見つかるまで探していてもキリがない場合もあるため、期間を設けてその間に見つけるという考え方のほうがよいでしょう。時間ばかり過ぎ去っていき完成が遅れてしまいます。ハウスメーカー選びについても同様な考え方で、1か月などの期間を決めて見積やプランを決定しましょう。金融機関のローン審査も同時平行して行います。

住宅の設計図や見積が判明したら金融機関を選び、ローンの申請を開始。着工して完了するまでは3~4か月の時間がかかります。限られた時間の中で近隣住民への挨拶を済ませ、進捗を確認しましょう。引き渡し日も竣工してから引き渡しまで1か月ほどの時間がかかります。1か月の間に住宅ローンの決済や登記を済ませておくべきです。

注文住宅の支払いスケジュール

一般的に注文住宅は建築費を3~4回に分けて支払います。工事請負契約時に建築費用の10%、着工時に建築費用の30%、着工中に建築費用の30%、竣工時に建築費用の残りです。支払い条件はハウスメーカーによって異なるため契約時に確認してください。

まとめ

今回は注文住宅を建てるまでの流れと引き渡し期間について解説しました。満足のいく注文住宅を建てるために妥協は許されません。しかし自分の理想を追い求めるあまり、時間だけが過ぎてしまうのも本末転倒です。実際に土地探しからはじまり、引き渡しまで長くて1年半ほどかかる場合もあります。建築工事している間に普段の仕事や生活しつつ、着々と準備を進めなくてはなりません。まだまだ時間があるから大丈夫と安心せず、余裕を持った行動を心がけてください。

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